ホーム > ジェイ・ティについて > ジェイ・ティってどんな会社? 生産管理事業部 生産管理
ジェイ・ティでは日本の一宮市と中国の昆山市に生産拠点を設け、分業して遊技機の部品製造を行っています。2つの工場は離れていますが、生産効率を上げて、より高品質の製品を多く提供していきたいという想いは同じです。ですから、それぞれの工場が違った方針、姿勢で動くのではなく、経験・知識交換などの情報共有・連携で相乗効果を高めていくべきだと考えています。
例えば現場でトラブルがあった場合、初動が大切になってきますので、日本と中国を繋ぎテレビ会議ができるシステムが構築されています。早いレスポンスによるスムーズな問題解決だけでなく、その場しのぎの処置・対応にならないよう付随する因果関係も追及できます。報告・連絡・相談といった当たり前のことを、現場だけでなく会社全体で当たり前に行う。それが重要なのだと思います。
また、発生した不具合や生産状況などを掲示・表示する「見える化」も不可欠です。作業員一人ひとりへ情報が届きやすくなるので、業務意識やモチベーションの向上にもなると考えています。まだ改善すべき点はたくさんありますが、生産効率を上げるための環境整備は、一歩ずつ着実に前進していると感じています。
日本では基板の製造を主に行い、その生産効率を上げ、かつ不良品ゼロを目指すために「現場力の強化」を推進しています。そのためには「現場の問題は現場で解決する」ということが、今のわたしたちにできる最善策だと考えています。
一つの製品が完成するまでに、部品実装・検査・組み付け・出荷という工程がありますが、どの作業も人と機械によって成り立っています。中でも基板に部品を装着していく部品実装業務に関しては、誤実装や逆実装が起こると生産が滞ってしまうため、作業員に類似部品の説明や品番の確認方法などの細かな指導を心掛けています。生産ラインの周辺をただ見回るのではなく、作業者一人ひとりに声を掛けたりもしますね。日頃からコミュニケーションが取れていると、作業者の様子も分かりますし、機械の不具合にも早い段階で気づくこともあります。というのも、常に機械を触っているのは、わたしたちより作業者ですから、いち早く些細な違和感に気づけるのです。機械のエラーは、自社対応での修復が一番早くて効率的です。不具合の防止や早期発見に限らずメンテナンス技術の向上まで、さまざまな観点で現場力の強化に努めていきたいと思います。
中国の昆山工場が日本の工場と違うところは、ハーネス製造から基板の面実装、組み付けまでを一貫生産していることです。また、敷地が広くてナショナルスタッフが1,000人以上います。
生産数は年々増加し、現在は製造工程における時間短縮を図るため、ライン生産からセル生産の移行を視野に入れています。ただ、これまで以上に個々の能力の高さが求められますので、管理者をはじめとする各役職者、そして、やる気や適性のある作業者に対し、複数の業務を任せられるように教育が必要ですね。
日本と連携をとって生産効率を上げていくことは大前提ですけれども、日本からの指導・監査に頼りきってしまうのではなく、自立することが今後のポイントだと思います。部材や設備品などの現地調達や、中国国内で対応ができるものに関しては積極的に動くところからはじめ、いずれはナショナルスタッフの役職者による工場運営の実現が、わたしたちの目標です。「自立力の強化」を推進することで、よりお客様に満足いただける製品の提供を目指していきます。